弁理士は誰の味方?【なんのために仕事をしているのか】
兵庫県西宮市にある「倉橋特許商標事務所」の代表で、《商標・特許を専門とする弁理士》の倉橋和之と申します。
当ブログでは、世間一般にあまり聞き慣れないと言われる知的財産に関する知識・情報や、私の活動や考えなどを発信しています。
今回は、「弁理士は誰の味方?」という大層なタイトルですが、問答するとか哲学とか小難しい感じではないのでご安心を!
前々から考えていたことですが、先日ふと納得したのでご紹介したいと思います。
目次
法目的からみる弁理士の役割・使命とは(何のために仕事をしているか?)
関連する法令(弁理士法・特許法・実用新案法・意匠法・商標法など)を要約すると、
❶ 産業財産権(特許権・実用新案権・意匠権・商標権)を保護することで利用を促進し、それによって経済・産業の発達に寄与する
といった内容(法目的)が記載されています。
つまり、最終的な目的は「経済・産業の発達」であり、その手段として「工業所有権を保護している」ことが読み取れます。
したがって、法目的から考えると「弁理士の役割・使命」は、工業所有権を保護して、経済・産業の発達を図ることになります。
弁理士は誰の味方か?
さて、前置きが長くなったのですが、「弁理士は誰の味方か?」という質問に対する私なりの考えは、
「弁理士は、事業者・創作者(クリエーター)の味方である」です。
基本的に、私たち弁理士のクライアント様は、事業者(事業を行っている人)や創作者(発明やアイデア、デザインなどを創作する人)になります。
もちろん、事業者・創作者の健全な経営をしていただくことが前提となりますが、
私たち弁理士は、これらの事業者・創作者が生み出した知的財産の保護・活用を促進することで、間接的に需要者の保護も行われるというわけです。
そして、その結果として、法目的である経済・産業の発達が果たされていくことになります。
産業財産権の取得を考えられている個人・事業者(創作者)がいましたら、当事務所にお気軽にご相談ください。
ちなみに、産業財産権(特許権・意匠権・商標権など)を取得するのは、クライアント様が持つ知的財産の保護を図ることや、知的財産の価値を高めるなどの狙いがあります。
この点に関しては、また別途ブログ記事を作成したいと思います。
いかがでしたか?
「事業をされている方が安心して事業を営んでいけるように」または、「クリエーターの方が安心して創作活動ができるように」、弁理士は知的財産についての相談や情報提供、権利化手続などを行うことによって、手助けをしています。
当事務所では、「開発した製品・アイデア・発明について、特許取得できそうか知りたい」「自社の製品が他人の特許権の侵害になっていないか調査してほしい」「他人の模倣品の販売を止めたい」「外国でも特許出願したい」「苦労して生み出した製品・技術をどのように保護すべきか知りたい」といったご相談も承りますので、お気軽にご連絡ください。