【知財ニュース】注意喚起!「きのこの山」のワイヤレスイヤホンの模倣品が通販サイトで販売

こんにちは、兵庫県 西宮市の弁理士・倉橋です。

 

今回はタイトルにもあるように、「きのこの山」のワイヤレスイヤホンが販売する前に、模倣品が販売されていた件についてご紹介・解説したいと思います。

参考記事:「ITmedia News 『きのこの山 ワイヤレスイヤホンはまだ売っていません』ー明治が注意喚起 商標を無断使用した模倣品が複数の通販サイトで売られていた

 

 

その前に、皆さんは「きのこの山」という有名なお菓子をご存じでしょうか?

笠の部分がチョコで、石づき(軸)部分がスナック菓子となったお菓子で、株式会社明治が販売するロングヒット商品ですね。

 

ちなみに、この「きのこの山」の名称は商標登録されておりますが、
「きのこの山」の形状も立体商標として、2021年3月に登録されています(登録第6031305号)。

 

そして、この「きのこの山」ですが、

ワイヤレスイヤホンについて説明したいと思います。

 

実は昨年(2023年)7月に、株式会社明治がXの「架空のおもしろ雑貨」企画で「きのこの山のワイヤレスイヤホン」を紹介したところ大反響となり製品化が決定していました。

このイヤホン、音楽を聴くだけでなく、世界144の言語に対応した翻訳機にもなり、予約枠もすでに埋まっています。

参考記事:「Makuake 遂に!本物の『きのこの山ワイヤレスイヤホン』が3,500台限定で発売開始します!

 

発売予定は、2024年7月頃。
この夏から、きのこの山が耳に刺さった(きのこの山を耳から垂らした)人がチラホラ見られるようになるかもですね。

 

株式会社明治では、次は「たけのこの里」を匂わす感じになっていました。楽しみです。

 

ちなみに、「たけのこの里」の形状も立体商標として、2021年7月に登録されています(登録第6419263号)。

 

ところが、発売前の2024年2月上旬に、「meiji」「きのこの山」といった商標を無断使用した商品が通販サイトで販売されているのを確認されたとのこと。

今回の記事は、
株式会社明治が、模倣品を誤って購入しないよう注意喚起すると共に、模倣品を販売する事業者に対して「法的措置など厳正な対応を講じる」と発表しました。

 

 

ロングセラーの大ヒット商品の形状を利用した別の製品が生まれると、やはり欲しくなりますよね。
それが限定品だとなおさらですね。

しかし、国民的なお菓子などの名称や、形状、企業名などを利用した模倣品を無断で製造・販売すると、
商標法違反や不正競争防止法違反に該当するおそれがありますので、ご注意ください。

 

 

知的財産に関するご相談などございましたら、当所にお問合せ(お問合せフォーム)ください。当所ではこれからも気になったニュースなどを紹介していきます。

それでは!

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