【知財ニュース】初代版ミッキーが登場する短編映画「蒸気船ウィリー」の著作権が切れ、パブリックドメインに

こんにちは、兵庫県 西宮市の弁理士・倉橋です。

 

今回は、数か月前に話題となっていたディズニー映画「蒸気船ウィリー」の著作権切れのニュースについて、ご紹介・解説いたします。

 

 

ミッキーが登場する「蒸気船ウィリー」の著作権が失効

昨年2023年12月頃から話題となっていたのが、

初代版ミッキーマウスが登場する短編映画「蒸気船ウィリー」の著作権が2023年12月13日をもって切れ、パブリックドメイン(権利が消滅し、社会全体の公有財産)になるというニュースです。

参考記事:「NHK News 初代ミッキーマウス登場アニメ著作権切れで米で2次創作可能に

参考記事:「Forbes JAPAN ミッキーマウスがホラーゲーム・映画に オリジナル版の著作権切れで

 

 

それを受けて、初代版ミッキーマウスのようなキャラクターを使ったホラー映画・ゲームが制作され、話題となっていました。

ディズニー映画の著作権切れで記憶に新しいのは、映画「眠れる森の美女」「白雪姫」等ですね。
パブリックドメインとなった「眠れる森の美女」や「白雪姫」「シンデレラ」の映像を使ったアフレコ動画が登場するなど、別の人気コンテンツ・人気配信者も誕生しています。

 

今回は、ディズニーを象徴するキャラクター・ミッキーマウスが登場する映画の著作権が切れるということで、かなり注目を集めていました。

年初は混乱していたようで、「蒸気船ウィリーを使用した動画が侵害侵害として対処された」というニュースもありましたが、その後 侵害申立は撤回されたとのこと。今は多少落ち着いてきたと考えられます。

 

ご注意いただきたいのは、

既にかなりの人が言及しているように、「著作権が切れたのはあくまでも蒸気船ウィリー」であるということ。
その後に登場したミッキーマウスなどは著作権で保護されており、商標権も存在していることから他社がブランドとして利用することは認められません。

 

知的財産法が複雑に絡み合っているケースもあります。
パブリックドメインとなったディズニー映画を利用する際も、細心の注意を払うようにご注意ください。

 

ご不明な点や、知的財産に関するご相談などございましたら、当所にお問合せ(お問合せフォーム)ください。当所ではこれからも気になったニュースなどを紹介していきます。

それでは!

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