【ネーミング】ヒット商品や企業の名称の由来とは④【YKK、ペプシ、ヤクルト】

兵庫県西宮市にある「倉橋特許商標事務所」の代表で、《商標・特許を専門とする弁理士》の倉橋和之と申します。

当ブログでは、世間一般にあまり聞き慣れないと言われる知的財産に関する知識・情報や、私の活動や考えなどを発信しています。

 

 

登録したい商標というのは優れたセンスでネーミングを行っており、そのネーミングが商品の売れ行きを左右することは疑いようのない事実ですよね。

 

さて今回は、前回に引き続いて、名付け(ネーミング)の第3弾になります。

ヒット商品や大会社は一体どのようにして、その名前を付けたのか。今回もいくつかのネーミングストーリーを、簡単にご紹介していきたいと思います。

 

『YKK』の由来は?

皆さんは「YKK」という会社をご存じですか?

ファスナーで国内のシェア95%、世界でもシェア45%を占める企業です。

 

さて、この「YKK」ですが、元の社名が「吉田工業株式会社」でして、その英文社名の「Yoshida  Kogyo  Kabushikikaisha」の頭文字をとって、自社のファスナーの商標名としたのが「YKK」の始まりです。

 

ファスナーに「YKK」の文字が印字されているのを良く目にしますよね。この商標が1994年(平成6年)に正式な社名として採用されることになりました。

 

 

『ペプシ』の由来は?

「ペプシ」の名称の由来は、消化酵素の「ペプシン」から来ています。

 

なお、1898年に誕生した「ペプシコーラ」は、アメリカの薬剤師キャレブ・ブラッドハムが調合した消化不良の治療薬(胃腸薬)がルーツです。

主にコーラナッツ、バニラビーズ等を原料にした飲料(当初は「Brad’s Drink」と呼ばれていました)として薬局で製造・販売され、後に「ペプシコーラ」と名付けられました。

 

『ヤクルト』の由来は?

「ヤクルト」の語源は、エスペラント語でヨーグルトを意味するヤフルト(jahurto)という言葉です。

 

ヤクルトの創始者である代田稔博士が、1930年代に乳酸菌が腸内で悪玉菌を抑えることを発見・強化培養に世界で初めて成功し、これ(乳酸菌シロタ株)を「ヤクルト」と名付けて、乳酸菌飲料として世に送り出しました。

 

「ヤクルト」は株式会社ヤクルト本社の登録商標です。

さらに、乳酸菌飲料である「ヤクルト」の容器も、立体商標として登録されています。

 

 

 

いかがでしたか?

名付けの由来をきくと、意外と簡単に付けられているようにも感じますよね。大ヒット商品も最初はこんな感じでネーミングされていました。由来についてご紹介することで、皆様の商品・サービス、会社名のネーミングの参考になれば幸いです。

 

 

良いネーミングを思い付かれた方や、商標の登録などについてご質問やご相談がある方は、お気軽にお問合せください。

 

 

当事務所では、商標や特許、意匠の出願手続のほか、
スタートアップや中小事業者の知財トラブルを未然に防ぐ「知財の相談窓口」として、ブランディングや(商品開発段階・商品販売後の)権利侵害などの相談も承っています。

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