特許の明細書の作成にかかる時間は?
兵庫県西宮市にある「倉橋特許商標事務所」の代表で、《商標・特許を専門とする弁理士》の倉橋和之と申します。
当ブログでは、世間一般にあまり聞き慣れないと言われる知的財産に関する知識・情報や、私の活動や考えなどを発信しています。
今回は、「特許の明細書の作成は、何時間かかるかのか」について簡単に紹介したいと思います。
特許の明細書作成にかかる時間は?
あくまでも私の場合ですが、特許明細書(一件)の作成にかかる時間は、以下のとおりです。
数時間~100時間
但し、特許明細書の作成にかかる時間は、「その発明の内容」や「発明の技術分野」「明細書を書く人」に依って大きくことなります。
私は割と時間をかける方なので、特許明細書(一件)の作成にかかる時間の平均値は、大体30時間~60時間くらいです(図面作成を含む。打合せ時間を除く)。
早い人が慣れた分野の特許明細書を書くと、1件数時間くらいで書きあげることもできます。
クライアント(お客様)が求める内容を満たしていれば「特許明細書は早くに書ける方が絶対に良い!」と言えます。しかし、クライアントが求める内容を満たそうとすると、明細書の作成はそれなりに時間がかかってしまうことも多くなります。
では、なぜ明細書の作成にそんなに時間がかかるのでしょうか。
その理由は次回以降にご紹介します。
いかがでしたか?
特許の出願書類の作成にはノウハウがあり、専門性が高いため、慣れていないうちはハードルが高いと考えます。
また、明細書の表現によっては特許権の権利範囲がとても小さくなってしまいことがあります。特許を取得したけどあまり意味のない権利になってしまったということがないよう、この点についてご留意ください。
特許の出願書類の作成が面倒な方や、慣れていない方、適切な出願書類を作成できるか不安な方は、弁理士に依頼することをオススメいたします。
当事務所では、「開発した製品・アイデア・発明について、特許取得できそうか知りたい」「自社の製品が他人の特許権の侵害になっていないか調査してほしい」「他人の模倣品の販売を止めたい」「外国でも特許出願したい」「苦労して生み出した製品・技術をどのように保護すべきか知りたい」といったご相談も承りますので、お気軽にご連絡ください。