【ネーミング】ヒット商品や企業の名称の由来とは①【ムヒ、ポッキー、ソニー】

兵庫県西宮市にある「倉橋特許商標事務所」の代表で、《商標・特許を専門とする弁理士》の倉橋和之と申します。

当ブログでは、世間一般にあまり聞き慣れないと言われる知的財産に関する知識・情報や、私の活動や考えなどを発信しています。

 

 

さて今回は、タイトルにも記載したように、ネーミングについてになります。

特に、登録したい商標というのは優れたセンスでネーミングを行っており、そのネーミングが商品の売れ行きを左右することは疑いようのない事実ですよね。

 

 

では、ヒット商品を生み出した会社は一体どのようにして、その商品名を付けたのか。

今回からシリーズとして、いくつかのネーミングストーリーを簡単にご紹介していきたいと思います。

 

『ムヒ』の由来は?

皆様は、「ムヒ」という商品をご存じでしょうか?

きっと一度は使ったことがあるという人も多いのではないかと思います。

 

さて、この「ムヒ」ですが会社名ではありません。
「ムヒ」の製造元は、富山県に本社を置く 「株式会社 池田模範堂」です。

 

さて、この「ムヒ」。漢字で書くと「無比」になります。
他に比べる物がないほど優れた効き目の商品という意味を込めてつけられたとのことです。

 

なお、会社名についても、「社会の規範にならなくてはいけない」ということで「模範堂」と名付けたとのことです。なるほど、そういった思いを商品名や会社名として名付ける方法があるんですね。

 

 

『ポッキー』の由来は?

「ポッキー」は、江崎グリコ株式会社の登録商標です。

 

その由来は、まさかの「ポキっと折れるから」です。細い棒状の菓子が折れるときの擬音語「ポッキン」を文字って名付けられたとのこと。

なお、もともとは「チョコスナック」という名称で販売していたようですが、他者の登録商標と重なっていたため、名称変更されたらしいです。

 

 

『SONY』の由来は?

「SONY(現:ソニーグループ株式会社)」は、もとは東京通信工業株式会社という名称で、
「SONY(ソニー)」は、1955年に 音を意味する英語「Sonic」やラテン語「Sonus」、男の子(坊や)を意味する英語「Sonny」という言葉から生まれたブランド名です。

 

その際に、「Sonny」とすると、日本人が「ソンニー」と発音して「損に」を連想させてしまう可能性があったため、nを一つとって「Sony」となりました。

なお、ブランド名と同じソニーに社名を変更しようとする際(1958年)は、かなりの反対があったとのことです。社名の変更はどこも大変なようですね。

 

 

 

いかがでしたか?

名付けの由来をきくと、意外と簡単に付けられているようにも感じますよね。大ヒット商品も最初はこんな感じでネーミングされていました。

由来についてご紹介することで、皆様の商品・サービス、会社名のネーミングの参考になれば幸いです。

 

 

当事務所では、商標や特許、意匠の出願手続のほか、
スタートアップや中小事業者の知財トラブルを未然に防ぐ「知財の相談窓口」として、ブランディングや(商品開発段階・商品販売後の)権利侵害などの相談も承っています。

 

 

「どんな商標が登録できるか知りたい」「なにから商標登録してよいか分からない」「商標登録できるか調査してほしい」「ロゴかネーミングのどちらを登録すべきか分からない」といったご相談があれば承りますので、まずはお気軽にご連絡ください。

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